営業でもCommunity Buildersになれました

技術職でなければコミュニティ活動は難しい―そんな固定観念を持っていませんでしょうか。
私も営業職として働く中で、同じような思い込みを抱いていました。
しかし、2026年、私はAWS Community Builderとして選出されました。
この記事では、営業職の私がどのようにして選出に至ったかを共有いたします。

結論!言いたいことはただ一つ

一番言いたいことを、先に書きます。
営業職でも、コミュニティや技術が好きなら一度応募してみましょう!


AWS Community Buildersとは

AWS Community Buildersとは、AWSが運営するグローバルなコミュニティプログラムです。
技術的な知識を共有し、コミュニティの成長に貢献する個人を支援することを目的としています。
ブログ執筆、登壇活動など、様々な形でのコミュニティ貢献が評価されます。
→AWS Community Builders:AWS Community Builders | Community Programs | Connect | AWS Builder Center

なぜ目指したか

昨年末まで全く目指すつもりはありませんでしたが、以下の理由より目指すことにしました。

①社内評価
②不可能でないことの証明

③会社のMissonの体現

以下に補足します。

①社内評価
そもそも、私にとってコミュニティ活動は大変楽しく、対外的な評価や賞賛を目的としていません。
しかしながら、何かしらのタイトルがないと、コミュニティに常にいる訳ではない社内の人たちが評価しづらい(or 評価しようがない)と考えました。

「評価のしやすさが、自身の活動のしやすさにも繋がる」
そう考えて、申請を行いました。

②不可能でないことの証明
また、「営業でも不可能でない」ことを証明したかったのも大きいです。

営業職である私は、ふだん全くAWSを実務で使いません。
エンジニア経験もなく、AWSの技術力は非常に低いです。

しかしながら、技術そのものやコミュニティが大好きで、プライベートで検証したものをアウトプットしてきました。

「AWS Community Buildersに、ノンエンジニアがなれるとは考えられない」
どこかで私が、ポロっと耳にしたこの言葉。
不可能と言われると燃える性分につき、「とりあえず申請はしよう」と決意を新たにしました。

③会社のVisionの体現
所属する会社のVisionを体現する自分でありたいと思ったのも、大きな理由です。
私の所属するトレノケート株式会社のVisionは、「世界を変える『人』を育てる」です。
→トレノケートのMVV:トレノケートのVision, Mission, Value | IT研修のトレノケート

会社のVisionを、所属する社員である私が自ら体現したい―
その思いから、AWS Community Buildersのプログラムに応募しました。

申請時の戦略

申請にあたって意識したのは、「営業だからこそできること」を明確に示すことでした。
技術的な深さで勝負するのではなく、独自の視点と貢献の仕方をアピールしました。
真っ向勝負だと、本職のエンジニアの方々に勝てる訳がないと考えたためです。

具体的には、下記の3点を訴求しました。

①JAWS-UG Sales支部での活動
②営業視点での登壇
③業務での実績

以下に補足します。

①JAWS-UG Sales支部での活動
Sales支部は、「ノンエンジニアが主な対象である」唯一のJAWS-UG支部です。
→JAWS-UG Sales:JAWS-UG Sales – connpass

そのユニークな支部の運営を2025年1月に引き継いでから、Connpassのメンバーを0名→181名にして、年間開催回数を6倍(1回→6回)にした実績を前面に出しました。

②営業視点での登壇
「営業でもできた」「営業活動に活きた」という観点でのアウトプットを、具体的な数値をもってアピールしました。
日本全国を飛び回って数多くの登壇を行ったこと、ならびに(おそらく)営業職として唯一無二であることを明記しました。
なお、申請時に記載した登壇実績は、以下の通りです。
→登壇回数:13回 参加者:467名 DocswellのView数:14,000回
→登壇スライド一覧:ニシ サダオミさんのプロフィール | ドクセル

③業務での実績
ただ単にアウトプットを行っただけでなく、実務にも活かして結果に繋げたことを示しました。
営業活動において簡易的なデモを行う工夫をした結果、記録的な特定プロダクトの売上を成し遂げたことをアピールしました。

成果具を体的な数値で語る重要さは、Community BuilderのKosukeさんのブログにも書かれています。
AWS Community Buildersプログラムに興味がある方は、読まれることを推奨します。
→ブログ記事:君もAWS Community Builderになろう #AWSCommunityBuilders – Qiita

なお、申請文は同じ会社のAWS Community Buildersの方のものを参考にしました。
また、推薦人にはその方になっていただきました。(改めて、感謝です!!)

大きな反省点

…とエラそうに書きましたが、正直、選出されたのは偶然に過ぎないと思っております。
申請文を書きながら、自分の力不足を痛いほど痛感しました。

反省点は、下記の通りです。

①回数を重ねただけのアウトプット
②技術的な示唆の弱さ
③技術的な統一の欠如


①回数を重ねただけのアウトプット
アウトプットをしたは良いものの、多くのView数を叩き出し、大きな反響を得たものは皆無でした。
私は登壇がメインのアウトプットですが、大きな注目を集めたものは正直なかったです。
Xで大きな反響を得たものも、特段なかったと振り返ります。

②技術的な示唆の弱さ
上記①と重なりますが、私のアウトプットは浅く、技術的な示唆を与えるものではなかったです。
「面白かった」「インパクトがあった」と言われることはありましたが、「ニシさんの投稿を見て、●●を試してみました」と言われたことはなかったです。

例えば私は、Community Builder大泉さんの登壇を聞いてAmazon Polly、AWS川路さんの登壇を聞いてAmazon QuickSuite、Community Builder八雲さんの登壇を聞いてAmazon Neptuneを試しました。
そこまでの行動変容をもたらすアウトプットは正直できていなかったと振り返ります。

※以下、八雲さんの登壇資料


※やくもさんの登壇を聞いて試してみた内容
ただの営業マンがNeptuneを使ってみた ~KiroとNeptuneで作る ソーシャルグラフ分析のプロトタイプ~ | ドクセル


③技術的な統一の欠如
AWS Community Buildersのことを全く意識せず、思うがままのアウトプットを好き勝手に重ねてきました。
そこで頭を悩ませたのが、申請するカテゴリです。

AWS Community Buildersは、AI Engineeringなど、技術領域ごとのカテゴリを選んで申請します。
私は特定のプロダクトや技術に絞っておらず、大変頭を悩ませました。
結果、Amazon BedrockやKiro、QuickSuiteなど、自分のアウトプットの中で比較的多くを占めるAIにしました。

なんとか選出されました

自分の力不足を痛感しつつ申請したAWS Community Builders。
今年は記念受験で、来年が本番だな…と思いましたが、ありがたくも選出されました。


この1年でやりたいこと

無限にあります。
思いつくものをバーッと書いてみました。今後、さらに増えるかも知れません。

・AWSのProfessional認定試験に2つ合格する
・英語でのアウトプット、または海外コミュニティとの関わりを作る
・大きなカンファレンスでの登壇実績を解除する
・AWSの知識を使ってビジネスシーンでの変革を実現する
・他の営業職もAWS Community Buildersに挑戦したいと思わせる自分であり続ける
・公式コミュニティにおける技術者からの質問に回答する

私は自身の経験から、「日本を元気にしたい」との思いを強く有しております。
自らの活動を通して、相対する方々にポジティブな影響を与え、結果として日本という国に少しでも貢献します。
AWS Community Buildersの名に恥じぬよう、行動し続けます。

最後にメッセージ

冒頭に書いたメッセージの再掲です。

営業職でも、コミュニティや技術が好きなら一度応募してみましょう!

結果はどうであれ、応募により自分の活動の整理ができます。
私は選出されましたが、落ちていたとしても応募して良かったと心底感じたでしょう。

営業職の方が一人でも多く、AWS Community Buildersに選出されることを祈願しております!