【ポエム】Amazon Connectのアプデを試そうと全力を尽くしたができなかった話~次世代のカスタマーサポートに想いを馳せつつ~

※この記事は、AIエージェント構築&運用 6日目の記事です。
営業パーソンである私が果敢にもアプデを試そうとしましたが、見事に失敗しました…。
その挑戦の記録と、得られた知見を、こちらの記事にて共有いたします。

⚠免責事項

・この記事は、エンジニアですらない営業パーソンが試した内容です。技術的に誤りを含む可能性があります。あらかじめご了承ください。
・2025年12月7日現在の時点です。仮にこの記事の内容が合っているとしても、近日中に状況は変わるものと思います。

Amazon Connectのざっくり概要

今更ですが、まずは「Amazon Connectとは何ぞや?」をざっくり説明いたします。
Amazon Connectとは、AWSが提供するクラウド型コンタクトセンターです。
電話・チャット・ボットなどのコールセンター機能を、フルマネージドで使うことができます。

カスタマーサービスソフトウェア – クラウドコンタクトセンター – Amazon Connect – AWS


下記のページから見て取れる通り、GA(一般提供)は2017年です。

Introducing Amazon Connect – AWS

導入事例としては、富士通が挙げられます。
Amazon Connectの導入により、運用コストを60%、通話コストを65%削減されたようです。


re:Invent前に怒涛のアップデート!

そんなAmazon Connectですが、AWSの年次イベントであるre:Invent直前に、怒涛のアップデートがありました。
個人的に特に気になったのは、下記の2つのアップデートです。

①複数のナレッジベースをサポート(2025年11月30日)

Amazon Connect now supports multiple knowledge bases and integrates with your Amazon Bedrock Knowledge Bases – AWS
AI エージェントごとに複数のナレッジベースを紐づけ可能になりました。
複数のソースを一括検索することにより、AIによる応答の質・正確性の向上が期待されます。


②MCPをサポート(2025年11月30日)

Amazon Connect launches Model Context Protocol (MCP) support – AWS
Model Context Protocol (MCP) のサポートが発表されました。
例えば、CRMなどの外部ツールをMCP経由で接続することで、人手を大きく省いた回答が期待されます。

※「MCPって何やねん!」という方は、みのるん氏による下記資料をご一読ください。


次世代のカスタマーサポートに想いを馳せつつ手を動かしてみる

上記のアップデートは、次世代のカスタマーサポート実現に向けた大きな一歩だと感じています。

人が介入することなく、エージェントが自律的に回答しクローズできる範囲が増えることで、大いに業務改善が為されることでしょう。
また、多種多様なソースを参照することで、顧客の満足度向上、ひいては他社差別化による売上拡大にも繋がるでしょう。

そんな未来に想いを馳せつつ、実際に手を動かすことにしました。
しかし…。

GUIでできなそう?ならばCUIでやってみればいいじゃない

どうも「GUIではできなそう」と感じました。
知識不足で見落としているだけかも知れませんが…

ただ、諦めが悪い私は、「CUIならできるんじゃない?」と考え、色々と試してみました。
試行錯誤して気づけば丸1日溶かしましたが、特に意味のあったコマンドを3つピックアップします。
(※先述しました「①複数のナレッジベースをサポート」に関するものです)

①BedrockナレッジベースのARNの直接使用
※コマンドは下記

コマンドの意味:BedrockナレッジベースのARNを、直接appIntegrationArnとして使用を試行
エラー:Invalid app integration ARN
気付き:appIntegrationArnはAppIntegrations DataIntegrationのARNのみ受け付ける(BedrockナレッジベースのARNは使用不可)
関連リンク:AppIntegrationsConfiguration – Amazon Connect

②ExternalBedrockKnowledgeBaseConfig使用
※コマンドは下記

コマンドの意味:2025年11月30日に発表したと思われるAPIパラメータを使用
エラー:Unknown parameter “externalBedrockKnowledgeBaseConfig”
気付き:新機能はCLI/APIレベルでは未実装かも…?
関連リンク:ExternalBedrockKnowledgeBaseConfig – Amazon Connect


正式なAPIの構造確認
※コマンドは下記

コマンドの意味:正式なAPI構造とサポートされているパラメータを確認
エラー:なし
気付き:appIntegrationsやmanagedSourceConfigurationはサポート、externalBedrockKnowledgeBaseConfigは未サポート?
関連リンク:AWS CLI skeletons and input files in the AWS CLI – AWS Command Line Interface

ということで、CUI経由でも敗北しました…。
そして、「②MCPをサポート」を検証する気力は…尽きました…。申し訳ないです…。

まとめ(勉強にはなった)

モックデータを用意して実装する気満々でいたのですが、現実は甘くなかったです。
ただ、色々と検証して、多くの学びが得られました。

・今まで触れたことのないサービスへの理解が深まった
 └コマンドリファレンスなどディープなところまで見たため、それまで全く触れてこなかったAmazon Connectの解像度が高まりました!
・トラブルシュートはしんどい、でも勉強になる

 └正直かなりしんどかったです…。ほぼ1日溶かしました…。しかし、大いに勉強になったのも事実です!
・今更ですがAmazon Qはかなり使える

 └先日参加したGame Dayで威力を感じたAmazon Qを、初めてまともに使いました。(そういうことじゃないんだよなぁ…)という回答もありつつ、トラブルシュートの時間がショートカットされました!

今後も失敗を恐れず、果敢に挑戦します!
取り急ぎ、できることが分かった時点で、事前に用意したモックデータで再度検証してみます。