
※こちらの記事は、GitHub dockyard Advent Calendar 2025 の4日目の記事です。
ただの営業マンが、定常業務を自動化するシステムをGitHub Copilotと共に創ってみました。
挑戦の背景
毎週の定常業務を省力化したかったためです。
営業職である私は、日々社内外の打ち合わせや各種調整、説明資料の準備に奔走されています。
そんな中、毎週発生する、「四半期ごとの営業成績の着地見込み報告」をラクにできないかと模索しました。
STEP 1:As Is⇔To Beを考える
As Is(現状):四半期ごとの営業成績の着地見込みの作成に毎週30分以上かかっている。多くの作業が人力である。
To Be(理想像):着地見込みの作成がボタン1つで自動化(または半自動化)できている。
As Isの作業イメージは下記です。(①→②→③→④の順)
緑のアイコンはExcelを指します。最新のロゴでない点、恐縮です。。。

STEP 2:自動化する範囲を考える
上記を踏まえ、自動化する範囲を考えました。
こちらはAIに頼らず、自分で考えました。
環境が特殊であり、AIによる回答が必ずしも最適ではないと考えたためです。
また、進捗を可視化したかったため、Power BI Desktopへのデータ連携も含めました。

※Power BI レポートとダッシュボードを使わない理由:Proライセンスを保有していないため。
STEP 3:自動化を実現するための手法を考える
続いて、STEP 2で定義した自動化を実現するための手法を考えました。
当初、前職より慣れ親しんだVBAでの実装を考えましたが、断念しました。
理由は、ピボットテーブルの操作が大変重く、実用に耐えないと判断したためです。
…ということで、「Python+GitHub Copilot」に切り替えました。
Pythonは以前独習し、社内研修も受けたことがあるため、ベースの知識は持っていました。
しかしながら、VBAほどの経験値はなく、利用には不安がありました。
そこで、「困ったらGitHub Copilotにアシストしてもらう」ことで、自動化の実現を試みました。
STEP 4:GitHub Copilotと共創する
VSCodeにGitHub Copilot(無料版)を導入し、さっそく着手。
Github Copilotに手伝ってもらった点は、大きく以下の3点です。
①コード補完(途中まで書いたコードを自動で補完)
②コード生成(一部コードの生成)
③デバッグ(チャットにて、生成したコードの解説・動かないときのデバッグ補助)
個人的に驚いたのは③です。
前職にて、AIに頼らずマクロを独力で組んだ際、デバッグには大変な労力が必要でした。
Github Copilotを使うと、ボトルネックと思われる箇所を特定し、修正案を出してくれました。
その結果、想像以上のスピードで作業が進みました。
個人的な感触ですが、ハルシネーションが少なかったのが、Goodでした。
また何より…画面にひょっこり現れるGithub Copilotのロゴが大変可愛く、癒されます!!
(※ロゴのイメージは以下画像の中央をご参照ください!)

結果やいかに
結果、半日かけてコードが書けました。
すべて人力で行っていた作業は、ボタン1つを押すだけでおおむね自動化されました。
毎週30分ほどの時間を短縮させることに成功しました。
また、Power BI Desktopを使うことにより、売上の可視化にもつながりました。
昨年と比べて順調か否かを、自分のみならず上司にも共有することができました。
その結果、手遅れになる前にアクションを考えて実行することができ、年間目標の達成に寄与しました。
(※実務で使っているため、残念ながらコードの共有はできません。ご了承ください…)
GitHub Copilot 利用の注意点
ということで、Github Copilotに大いに助けられたのですが、同時に注意すべき点もあります。
①データの取り扱いに注意すべき
まず無料版の場合、入力した内容が学習されないようにする必要があります。
機密情報をプロンプトに含めないのは勿論のこと、”Allow GitHub to use my code snippets from the code editor for product improvements”のチェックを外し、プロンプトを学習されないようにする必要があります。
※詳細は公式ドキュメントをご参照ください→https://github.com/settings/copilot
②組織のポリシーに従うべき
また、当たり前ですが所属する組織のポリシーに反して利用することもNGです。
③使用制限を理解すべき
無料版には使用制限があります。
詳細はこちらをご覧ください→GitHub のプラン – GitHub ドキュメント
私の感覚ですが、日常的にコードを書く方であれば、無料版ではすぐ制限に達すると思います。
まとめ
GitHub Copilotの力を借りつつ、業務効率化を実現しました。
今後も積極的に効率化し、営業職としてのコア業務に専念できるようにします。