
「営業なのにどうやって勉強しているのか」
たまに聞かれることがありますので、この記事でまとめてみます。
勉強にニガテ意識を持つ方の助けになれば幸いです。
この記事の対象と目的
対象:正直勉強は好きでもないし得意でもない。ニガテだしキライだ。
目的:ほんの少しだけ勉強のやる気を上げる。具体的な方法を1つでも持ち帰っていただく。
はじめに:私は地頭が良くない
まずはじめに、私は地頭が良くないです。
物覚えが良くないですし、本質を捉えて物事を進めることにも長けていません。
他者から「頭が良いね!」と言われたことは全くないので、きっと私の自己評価は正しいでしょう。
少し悲しいですが…
もちろん勉強も得意ではないです。
センター試験は5割ほどしか取れず、足切りのある大学には全て落ちました。
四年制大学に進学できたのが不思議なほど、勉強から逃げてきた人生でした。
しかし我々は勉強しないといけない
ただ、望むか望まざるかに関わらず、我々社会人は勉強しないといけません。
特に、技術の進歩が激しいIT業界に身を置く社会人は、継続的に勉強する必要があります。
以下、地頭が良くなく、勉強もニガテでキライな私が意識している点を書いていきます。
Tips 1:まずアウトプットから始めよ
最重要ポイントです。
まず目的を考えて、さっさとアウトプットしましょう。
AWS認定試験であれば…模擬問題をいきなり見てみましょう、
英会話であれば…まずは英語を話してみましょう。
アウトプットから始めると、必要なインプットがおぼろげに分かります。
ゴールを頭の片隅に置いて、必要性を感じて行うインプットと、漫然と行うインプットでは天地の差が生まれます。
まずはアウトプット!
実力が足りていなくても、とりあえずアウトプット!失敗上等!!
これが一番大切です。
※一言コメント
ニシの体験談です。
大学1年生のときに本腰を入れた英語学習。
英語を話せるようになりたかったので、TOEIC 400の実力で英語を話し続けました。
当然数か月間はダメダメでしたが、1年経つとそれなりに話せるようになりました。
Tips 2:「勉強」に対する固定観念を捨てる
勉強は机に座ってもくもくと、1時間やるものだと思っていませんか?
その固定観念、捨てて良いです。
私のような学生時代全く勉強してこなかった人間にとって、とにかく机に座ることは苦痛です。
まったく楽しくないです。楽しむ工夫をしましょう。
・25分勉強して5分休憩→良いんです!
・寝ころんでポテチを食べながら勉強→良いんです!
・そもそも座らず立ちながら勉強→良いんです!
勉強の心理的ハードルを下げるためにも、今一度勉強の固定観念を捨ててみるのをオススメします。
英語であれば、洋楽好きなら洋楽を軸に勉強するのもオススメです。
ITの学習であれば、ゲーム好きなら簡単なゲームを作ってみるのも良いでしょう。
※一言コメント
上述の「25分勉強して5分休憩」は、ポモドーロテクニックという名前がついています。
Tips 3:学習内容に興味を持ってみる
興味がなかった学校の授業。
大人になった今、全然覚えていないですよね。
一方で、昔ハマったアニメや漫画、ゲームや趣味。
誰に言われたわけでもないのに、怖いほど記憶に残っているかと思います。
興味のないことを記憶するのは難しいです。
できる限り、勉強しようとすることに興味を持つようにしましょう。
…ただ、「興味のないことに興味を持つ」ことは難しいですよね。
そんな方は、下記を行ってみると良いかも知れません。
・「なぜ?」と物事に対して疑問を持つようにしてみる
・「学ぶことによる自分へのメリット」を問いかけてみる
・Don’t think, feel. とにかく手を動かしてみる(あとから興味関心がついてくるかも)
※一言コメント
興味が学習を加速させることは、研究によっても裏付けされています。
Gruber, Gelman, Ranganathの研究によると、興味や好奇心の高まりによりドーパミンが分泌され、ドーパミンが脳の海馬(記憶形成をつかさどる部位)を強化するようです。
→Gruber, Gelman, Ranganath (2014), States of Curiosity Modulate Hippocampus-Dependent Learning via the Dopaminergic Circuit, https://www.cell.com/neuron/fulltext/S0896-6273(14)00804-6
Tips 4:できる限り何かと繋げて記憶する
何かと繋げて勉強するのも、オススメです。
例えば難しい言葉を覚えるときは、ゴロ合わせにしてみる。
例えばMicrosoft Azureの勉強をするときは、AWSを知っていればAWSと繋げて覚える。
ITの勉強をするときは、本とニラメッコではなく、軽く絵を描いてみる。
情報を単体で覚えようとするのではなく、何かと繋げて覚えるように意識しましょう。
そうすると、情報そのものを忘れても、繋がった他の情報から記憶を呼び起こすことができます。
※一言コメント
英単語のapproximately(おおよそ)が一向に覚えられなかったニシ。
なんとか作ったゴロはこちら―「アフロを苦しめたりするの、おおよそ無理」
「アフロを苦しめたり」→で、「アプロクシメタリー」、です。
…ゴロの出来栄えはさておき(苦笑)作ってから15年経った今も、強く記憶に刻み込まれています。
Tips 5:朝に勉強する
個人差はあると思いますが、私は早起きして勉強するようにしています。
朝の方が、圧倒的にはかどると感じるためです。
夜は頭が働かないので、さっさと寝て明日の自分に期待するようにしています。
一般的に朝は脳の働きが良いとされています。
そのため、特に理由がない限り、朝に比重を置いた勉強を行うのがオススメです。
※一言コメント
夜は暗記に向いていると言われています。
そのため、朝に勉強した内容を5-10分ほど、就寝前に振り返るとより良いでしょう。
Tips 6:モチベーションの高い人と交流する
「孟母三遷の教え」という、古代中国のエピソードをご存じでしょうか。
孟子という思想家は幼少期、墓場の近くに住んだところ、葬式の真似事ばかりしました。
「これはいかん」と思った孟子の母親は、市場近くに引っ越したところ、今度は商人の真似事ばかりしました。
そのことを受けて学校の近くに引っ越したところ、礼儀作法を真似るようになりました。
要は、教育には環境が大事ということです。
現代社会においても同様です。
モチベーションが高い人が集まる環境にいると、自動的にモチベーションは上がります。
そのため、モチベーションの高い人たちと、意識して交流するようにしましょう。
なお、モチベーションが伝播するというのは、研究結果でも出ているようです。
詳しくは、以下のVoicyを覗いてみてください。
→#183 「モチベーションは伝播する」。モチベーションの専門家に「モチベーションの上げ方」を教わってきた!(前編)【対談:菊入みゆきさん(モチベーション研究者)】
※一言コメント
エンジニアの方であればコミュニティがオススメ!
初めてで行きづらい方がいれば、そのコミュニティを良く知る人と共に行くのが良いです。
そんな知り合いはいない…?であれば、私と行きましょう!
Tips 7:宣言して自分を追い込む
「いつまでにこの資格に合格します!」
こう宣言して自分を追い込むのも、オススメです。
私は基本的に、会社のTeamsやXなど、パブリックな場にて宣言します。
なぜそうするのか。
こうでもしないと、怠惰で自制心のない私は、一生やらないからです…。
宣言すると、私のような怠惰の化身でも(言ったからにはやらなきゃ…)という心理になります。
結果、怠惰な私でも継続的に勉強を行えており、資格も取得できています。
※一言コメント
「宣言したら、宣言通りにならなかったときにどうしよう…」
その心配は全く要りません!多少宣言した期日に遅れても、ネガティブな発言は飛んできません。
特にコミュニティは温かい人たちが多いです。
エンジニア、あるいはIT業界にいらっしゃる方は、コミュニティに行きましょう!(再掲)
まとめ
Tipsを再度書きます。
Tips 1:まずアウトプットから始めよ
Tips 2:「勉強」に対する固定観念を捨てる
Tips 3:学習内容に興味を持ってみる
Tips 4:できる限り何かと繋げて記憶する
Tips 5:朝に勉強する
Tips 6:モチベーションの高い人と交流する
Tips 7:宣言して自分を追い込む
全て採用する必要はないですが、気になるものがあれば、1つでも試してみてください。
そうすると、いわゆる頭の良い人に対しても、良い勝負ができるようになります!