なぜ主人公である範馬刃牙が好きである人は少ないのか

※この記事は「アニメから得た学び Advent Calendar 2025」9日目です。
「バキ」シリーズは、その人気とは裏腹に、主人公である範馬刃牙のファンが相対的に少ないと感じます。
その理由と、われわれが学ぶべき内容を書いていきます。

はじめに

この記事は、「バキ」シリーズの大ファンである筆者の私見が多分に含まれます。
また、範馬刃牙やバキシリーズを貶める意図は一切ございません。

そもそも「バキ」とは何か

「バキ」とは、板垣先生が執筆する格闘マンガシリーズです。
主人公の範馬刃牙が、霊長類最強である父親の範馬勇次郎を超えるべく、常識はずれの猛者と殴り合い続けます。

範馬刃牙のファンに遭ったことがない

「バキ」シリーズには、キャラが濃すぎる脇役が数多く登場します。

烈海王:中国拳法が生んだ怪物。刃牙に褒められると頬を赤らめて照れる。ムキムキの武人だが、ヒロインよりヒロインしているのではと噂される。
ジャック・ハンマー:刃牙の異母兄弟。1日の鍛錬時間は30時間。薬物ガブ飲み、骨延長手術…。強くなるためなら何でもやる狂人。
花山薫:15歳にして花山組の組長を務める喧嘩師。格闘技経験は一切ないが、圧倒的タフネスと天性のフィジカルで全てを解決する。拳銃で撃たれても、「まだやるかい」と問いかけ続ける狂気の漢(おとこ)。
控室に刃牙を呼びに来た人:単行本1巻に出てきて強烈なインパクトを残したメガネの人。「ほう炭酸抜きコーラですか…たいしたものですね」のセリフを残した。以降の出番はない。

強烈な脇役のファンは数多くいます。
何を隠そう、筆者も烈海王のファンです。

ただ…
主人公である範馬刃牙の大ファンに、私はこれまで出会ったことがないです。

なぜなのか。その理由を紐解いていきます。

初期からキャラが変わっている

個人的な意見ですが、初期の刃牙は魅力的だったように思えます。

初期の刃牙は、どこか不完全で人間臭さがありました。
中学の先輩である北沢が集めた不良100人と戦ったものの、37人抜きで敗北したり…
これまでやってきた科学的トレーニングの限界を感じるや否や、家に置いてある器具を投げ捨てて母親をアワアワさせたり…

彼の成長物語に共感し、応援した方も少なくないのではないでしょうか。

ただ、そんな彼は、いつの間にか冷笑系主人公に片足を突っ込んでしまいます。

個人的に「えぇ~ッッ」と思ったターニングポイントは2つです。


①なんかよく分からないままビスケット・オリバに勝ったこと
シリーズ随一のフィジカルモンスターであるビスケット・オリバとの一戦。
「どうやって戦うんだ」とワクワクしながら見ていましたが、普通に正面から殴り合って勝っちゃいます。オイオイオイ。
そこからビスケット・オリバがかませ犬的なポジションに堕ちたことも相まって、大きく落胆したポイントです。

②かませ犬「サム・アトラス」との一戦
…このシリーズには沢山のかませ犬が出てきます。
総合格闘技のチャンピオンであるサム・アトラスくんも、見た瞬間に分かるかませ犬でした。
彼はかわいそうなことに刃牙と闘いますが、闘いの最中で、刃牙はあくびをかみ殺すほど退屈していました。
実力差の大きな相手に退屈を隠せず、ナメた態度を取る刃牙。
強さを追い求めてアツくガムシャラに走り続けたかつての彼の姿は、そこにはありませんでした。



強さの面でも人格面でも、悪い意味で成熟してしまった。
予定調和で、「ハイハイ、どうせオリバ戦のように勝つんでしょ」と思ってしまう。

初めからこんな感じであれば、落胆は少なかったでしょう。
しかし、初期の魅力あふれる刃牙を知っているだけに、私は残念に思ってしまうのです。

われわれはどう生きるか

「バキ」シリーズの住人でない我々も、刃牙から学べることがあります。
大きく分けると、以下3点に集約されるでしょう。


①常に成長できるフィールドを目指し続ける
「ハイハイ、どうせうまくいくんでしょう」と自他共に思えないチャレンジングなフィールドを目指し続けることが大事でしょう。
新たな技術領域に挑戦する、更なる成長を目指して転職活動する…
コンフォートゾーンを抜け出そうとすることが、ひときわ輝くキャリアを歩むために大切だと考えます。

②失敗も恐れず発信する
手痛い失敗も恐れずアウトプットすると、共感を得られやすくなりそうです。
冒頭で魅力的な脇役として挙げたキャラクター、実はたいがい手痛い失敗や敗北をしています。
お仕事では失敗談を後輩に伝える、SNSでは資格試験の不合格を発信する…
「バキ」シリーズの魅力的な脇役たち、または初期の刃牙よろしく、時に失敗談をアウトプットするのが良いでしょう。

③信念は曲げずに歩み続ける
個人のキャリアにも、プロダクトのブランドイメージにも共通して大切だと考えます。
「なんか変わったな」と、悪い意味で思われないために…。


まとめ~持ち味をイカせッッ~

「持ち味をイカせッッ」
―これは、刃牙の父親である範馬勇次郎の言葉です。

①常に成長できるフィールドを目指し続ける
②失敗も恐れず発信する

③信念は曲げずに歩み続ける

この3点を意識して行動することが、キャリアや人生を歩み、われわれの持ち味を活かすのに大事だと考えます。